
「最近、食事が噛みにくい」「噛むと痛い」「昔より噛む力が弱くなった気がする」
こうした変化は、年齢のせいと見過ごされがちですが、実は全身の健康にも影響する重要なサインである可能性があります。
近年注目されているのが「オーラルフレイル」。
今回は、「噛めない状態」が続くことで起こり得るリスクと、噛む力を保つことの重要性について解説します。
目次
■「噛めない」「噛みづらい」状態とは?
まずは、どのような状態が注意サインにあたるのかを整理しましょう。
噛めない・噛みづらい状態とは、
-
硬いものを避けるようになった
-
食事中に噛むと痛い
-
よく噛まずに飲み込むことが増えた
-
片側だけで噛む癖がついている
といった変化がみられる状態を指します。
これらは一時的な不調だけでなく、噛む力の低下やお口の機能低下の始まりであることもあります。
■オーラルフレイルとは?
お口の衰えは、静かに進行するのが特徴です。
オーラルフレイルとは、加齢や生活習慣などにより、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が少しずつ低下していく状態をいいます。初期段階では自覚症状が少なく、「噛みにくい」「食事に時間がかかる」といった軽い変化から始まることが多いとされています。
■噛めない状態が続くことで起こるリスク
噛む力の低下は、お口の中だけの問題ではありません。
◎食事内容が偏りやすくなる
噛みづらさから無意識に柔らかい食品ばかり選ぶようになり、たんぱく質や食物繊維が不足しやすくなります。
◎全身の筋力低下につながる可能性
十分に栄養が摂れない状態が続くと、筋力や体力の低下につながることがあります。
◎認知機能への影響が指摘されることも
「よく噛む」ことは脳への刺激になるとされており、噛む回数が減ることによる影響が懸念される場合もあります。
■よく噛むことのメリット
「よく噛む」ことは、毎日の食事でできる大切な健康習慣です。
-
よく噛むことで食べ物が細かくなり、胃腸への負担を軽減
-
食事の満足感が高まり、食べ過ぎを防ぎやすい
-
噛む力・口周りの筋肉を維持しやすい
噛む回数が自然と増えることで、噛む力の低下予防にもつながると考えられています。
■噛む力を保つことが健康寿命につながる理由
噛む力は、健康寿命を支える土台のひとつです。
噛む力を維持することで、
-
しっかり食事ができる
-
栄養状態を保ちやすい
-
体力・生活の質を維持しやすい
といった好循環が期待できます。
そのため、「噛む力が弱いかも」と感じた時点での早めの対応が重要なのです。
■噛みにくさを感じたら意識したいこと
小さな違和感を放置しないことが予防につながります。噛みにくい・噛むと痛いと感じる場合、
-
歯や歯ぐきの状態
-
噛み合わせ
-
入れ歯や被せ物の不具合
などが関係していることもあります。気になる症状が続く場合は、歯科医院で相談し、お口の状態を確認することが大切です。
【噛める毎日が、動ける未来をつくります】
噛めない・噛みづらい状態を放置せず、早めに気づき、対策することがオーラルフレイル予防につながります。毎日の食事とお口のケアを見直し、噛む力を保つことを意識することが、健康寿命を延ばす第一歩です。

