
「フロスと歯間ブラシ、どっちを使えばいいの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
どちらも“歯と歯の間の汚れを取る”ための歯間清掃グッズですが、実は形や使い方、効果が異なります。
今回は、デンタルフロスと歯間ブラシの違いや使い分けのコツ・おすすめの頻度まで、わかりやすく解説します。
目次
■まず知っておきたい!フロスと歯間ブラシの違い
同じ「歯間清掃」でも、届く場所も得意分野も異なります。
◎デンタルフロスとは
フロスは細い糸状の清掃器具で、歯と歯の間に通して汚れをこすり落とす道具です。
歯ブラシでは届かない歯と歯の密着部分(接触点)のプラーク(歯垢)除去に効果的です。特に歯と歯のすき間が狭い方・若い方・歯ぐきが健康な方に向いています。
◎歯間ブラシとは
歯間ブラシはワイヤーに細いブラシ毛がついたミニブラシで、歯と歯のすき間に差し込んで汚れをかき出します。
歯ぐきが下がって歯と歯の間にすき間がある方や、ブリッジ・矯正装置を使っている方におすすめです。
■タイプ別で見る!フロス・歯間ブラシの使い分け
自分に合ったタイプを選ぶと、効率よく歯間清掃を行うことができます。
◎フロスの種類と特徴
フロスには大きく3つのタイプがあります。
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ロールタイプ:
糸を自分で切って使うタイプ。細かい部分まで自由に操作でき、コスパも◎。
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F字型(ホルダー付き):
前歯に使いやすく、初心者にも扱いやすい形です。
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Y字型:
奥歯の清掃に適しており、口の奥でもスムーズに届きます。
初心者はF字、またはY字タイプから始め、慣れてきたらロールタイプを試すのもおすすめです。
◎歯間ブラシの種類と特徴
歯間ブラシにも形状によって使い勝手が異なります。
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I字型:
前歯やまっすぐなすき間に使いやすい基本形。
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L字型:
奥歯の裏側など、角度のあるすき間に適しています。
さらに、サイズ(SSS~Lなど)も複数あり、歯と歯のすき間に無理なく入るサイズを選ぶことが重要です。
無理に大きいサイズを使うと、歯ぐきを傷つけて出血してしまうこともあるため注意が必要です。
■フロスと歯間ブラシ、どっちを使えばいい?
すき間の状態や年齢、目的に合わせて選びましょう。
◎フロスがおすすめの人
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歯と歯の間がきつく、すき間がほとんどない
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20〜40代など、歯ぐきが健康な世代
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むし歯や細かい着色を予防したい
◎歯間ブラシがおすすめの人
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歯ぐきが下がってすき間ができている
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ブリッジやインプラントを使用している
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歯周病のケアをしたい
歯間ブラシは、歯周病や歯石の原因となる歯間プラークを効率よく除去できる点がメリット。歯ぐきにやさしいシリコンタイプもあり、初めての方でも使いやすいです。
【どっちも大切!目的に合わせて使い分けを】
フロスと歯間ブラシは、どちらか一方ではなく“併用”が理想です。
フロスと歯間ブラシは、それぞれ得意とする場所や効果が違います。
「フロス派」「歯間ブラシ派」と決めるのではなく、すき間の状態や年齢、歯ぐきの健康状態に合わせて使い分けることが大切です。
大垣みらいファミリー歯科では、患者さま一人ひとりの歯の状態に合わせて歯間清掃の方法やサイズ選びをサポートしています。「自分にはどっちが合うのかわからない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

