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むし歯予防に! フッ素でうがい「フッ化物洗口」の効果とは?


「むし歯を予防したいけれど、毎日の歯みがきだけで本当に十分?」


そんな疑問を持つ方に知ってほしいのが「フッ化物洗口」です。

今回は、フッ化物洗口の基本や効果、実際のやり方について詳しくご紹介します。


■フッ化物洗口とは?


フッ化物洗口とは、フッ化ナトリウムなどのフッ素を含んだ専用の洗口液を使って、一定時間口をすすぐことで、むし歯の発生や進行を防ぐ方法です。


歯科医院や学校などで定期的に行われることが多く、日々のブラッシングに加えて取り入れることで、むし歯予防の効果が高まるとされています。


■フッ化物洗口の効果とは?


むし歯は細菌の働きによって歯が溶けることで進行します。では、フッ化物洗口はそのメカニズムにどう作用するのでしょうか?


◎歯の再石灰化を助ける

むし歯は、飲食によって口の中が酸性になることで歯の表面が溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象から始まります。


フッ素には、この脱灰を抑え、溶け出したミネラルを再び歯に取り込ませる「再石灰化」を促す働きがあります。これにより、むし歯の初期段階での進行を防ぐことが期待されます。


◎歯質を強くする

フッ素が歯の表面に取り込まれると、歯の表面のエナメル質がフルオロアパタイトという酸に強い構造に変化します。これにより、むし歯に対する抵抗力が高まり、酸に溶けにくい強い歯になります。


◎むし歯原因菌の活動を抑制

フッ素には、むし歯の原因菌が出す酸の量を減らす働きもあります。これにより、口腔内のむし歯リスクが下がると考えられています。


■フッ化物洗口のやり方


「フッ素でうがい」と聞いても、実際にどのように行えばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは基本的なやり方をご紹介します。


一般的な方法は、フッ化物を0.05%含んだ洗口液を用いて、1日1回、10ml程度を口に含み、30秒〜1分間しっかりと口をゆすいだ後に吐き出します。

終了後は最低30分は飲食を避けると効果的とされています。


対象年齢は、うがいがきちんとできる小児(概ね4〜5歳以上)から高齢者まで幅広く、安全性の高い方法とされています。ただし、飲み込んでしまうリスクがある年齢の小児には十分な配慮が必要です。家庭では保護者さまの管理のもとで行うのが理想的です。


■小中学校でも導入されている理由


フッ化物洗口は、すでに多くの小学校や中学校で実施されています。その背景には、集団での実施に適した、安全で効果的なむし歯予防法であるという理由があります。


学校でのフッ化物洗口は、主に「週1回法」または「毎日法」が採用されており、教師や養護教諭の指導のもとで実施されます。子どもたちがルールを守ってうがいをすることで、長期的にむし歯のリスクを減らすことが可能になります。


また、学校での取り組みは、家庭でのむし歯予防意識を高めるきっかけにもなっており、保護者さまからの評価も高まっています。


■大人にもおすすめのフッ化物洗口


「子ども向け」と思われがちなフッ化物洗口ですが、実は大人にもおすすめです。特に歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してくる中高年層には、高い予防効果が期待されます。


加齢や歯周病などで歯ぐきが下がり、歯の根元が露出すると、象牙質というやわらかい部分がむし歯になりやすくなります。フッ素はこの象牙質にも作用し、むし歯の進行を防ぎます。


また、矯正中やブリッジ、インプラント治療後のメンテナンスとしても有効とされ、日常のケアに取り入れることで長期的な予防に役立ちます。


【日常に取り入れやすいむし歯予防法】


子どもから大人まで、幅広い年齢層に対応できるフッ化物洗口。正しい方法で継続することで、歯の健康を守る力強い味方になります。

なお、実施にあたっては歯科医師や歯科衛生士に相談し、適切な方法を聞いてみてくださいね。


大垣みらいファミリー歯科+kids
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