歯の健康を維持するためには、適切な歯みがきの頻度とタイミングが重要です。では、1日に何回歯をみがくべきなのでしょうか?また、最適な歯みがきの時間帯はいつなのでしょうか?本記事では、歯みがきの回数とタイミングについて詳しく解説します。
目次
■歯みがきは1日何回すればいいの?時間やタイミングは?
歯みがきは、お口の健康を保つために非常に重要です。しかし、正確な回数や時間、タイミングについては人によって異なる場合もあります。以下では、歯みがきの理想的な回数と時間、タイミングについて解説します。
◎歯みがきの理想的な回数
一般的な推奨は、1日に最低2回の歯みがきです。朝食後と夜食後の歯みがきが基本とされています。これは、食事後に歯に付着した食べかすや歯垢をしっかりと除去し、口腔内の清潔を保つためのものです。
◎歯みがきの理想的な時間
3分間が一般的に推奨されています。永久歯は28本(親知らずが4本全て生えていると32本)あり、丁寧に歯をみがくと3分間はかかるためです。
この時間をかけて歯みがきを行うことで、歯垢や歯石を効果的に除去し、歯の健康を維持することができます。ただし、舌や歯ぐきの境目など、他の部位も磨くことを忘れずに行いましょう。
■歯みがきのタイミングについて
歯みがきのタイミングは、食事の直後が理想的です。食事後は口腔内に食べかすや歯垢が残りやすくなるため、それらを早く除去することが重要です。特に、糖分や酸性の食品を摂取した後は、早めに歯みがきを行いましょう。
また、就寝前の歯みがきも重要です。夜食後の歯みがきは、就寝前に行うことで寝ている間に口腔内の清潔を保つことができます。特に夜間は唾液の分泌量が減るため、より一層丁寧な歯みがきが大切です。歯に残った食べかすや歯垢が夜間に増殖し、むし歯や歯周病の原因となることを防ぐためにも、きちんと歯みがきを行いましょう。
■みがき残しと定期検診の重要性
歯みがきは日常的なセルフケアの基本ですが、どうしてもみがき残しはできてしまいます。歯の表面や隙間、歯と歯ぐきの境目など、細かい部分は歯ブラシのみでは汚れが落としきれません。
実際、歯ブラシのみで歯をみがいた場合、プラークの除去率は※58%、歯ブラシとデンタルフロスを使った場合は※86%、歯ブラシと歯間ブラシを使った場合は※95%と言われており、毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使ってセルフケアをしても完璧な状態には達しないのです。
そのため、定期的な歯科医院の検診やクリーニングが重要です。
※ライオン歯科衛生研究所㏋より引用
■歯科医院の定期検診で行うこと
定期的な検診では、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使用して歯のクリーニングを行い、みがき残しや歯垢、歯石を除去します。また、むし歯や歯周病の早期発見や治療も行われます。
また、定期検診ではクリーニングだけでなく、患者さまそれぞれに合ったセルフケアの方法から、食事指導なども受けることができます。
【定期検診は3〜6ヶ月に1度は受け、全身から健康になりましょう】
毎日のセルフケアはとても大切です。しかし、毎日丁寧にケアしていても、ご自身ではどうしても除去しきれない汚れも存在します。
歯科医院の定期検診では、歯のクリーニングと全身の健康アドバイスも行われます。
定期的に歯科医院を受診し、健康な生活を送りましょう!