赤ちゃんの歯が生え始めると、親として「いつから歯みがきを始めればいいのか?」と悩む方も多いと思います。
適切なタイミングで始めることで、子どもが健康な歯を持ち続けるための基礎を築くことができます。
この記事では、赤ちゃんの歯みがきを始める時期や方法について詳しく解説します。
目次
■赤ちゃんの歯みがき、ガーゼでのケアはいつから?
◎生後すぐから始める口腔ケア
赤ちゃんの歯みがきは、実は歯が生える前から始めることができます。生後すぐから、母乳やミルクの後にガーゼで口の中を優しく拭くことで、口腔内の清潔を保つ手助けができます。
この時期の口腔ケアは、細菌の繁殖を抑えることと、赤ちゃんが口の中を触られることに慣れさせることが目的です。
◎ガーゼの使用方法
清潔なガーゼを用意し、ぬるま湯で湿らせます。そのガーゼを指に巻きつけ、赤ちゃんの歯ぐきや舌、頬の内側を優しく拭いてあげます。1日に1~2回行うと良いでしょう。
■歯みがきを開始するタイミング
◎初めての歯が生えたら
赤ちゃんに最初の歯が生え始めるのは、一般的に生後6ヶ月頃です。このタイミングで少しずつ歯みがきに慣れるところから始めるのが良いです。小さくて柔らかいブラシを使い、軽く歯に触れるようブラッシングするだけで十分です。
◎歯ブラシ選びのポイント
赤ちゃん用の歯ブラシは、ヘッドが小さくて柔らかい毛先のものを選びましょう。また、柄が短くストッパーが付いているなど危険性が低い、持ちやすいデザインのものが扱いやすくておすすめです。
◎1日何回歯みがきをするべき?
歯みがきは夜寝る前、1日1回できることが理想ですが、赤ちゃんの機嫌などで難しい場合は無理に行わず、ガーゼで優しく拭うのみで構いません。
■歯みがき粉をつけ始める時期
◎基本的にはうがいができるようになってから
歯みがき粉の使用は、2〜3歳前後から始めると良いでしょう。この時期は、一般的にうがいができるようになる時期ですので、うがいができるまでは水みがきでも構いません。
歯みがき粉の量は少量(米粒程度)を歯ブラシに乗せてみがきます。フッ素入りの歯みがき粉を選ぶと、むし歯予防に効果的です。
ただし、飲み込んでしまうことがあるため、適切な量を守ることが大切です。
◎フッ素入り歯みがき粉のメリット
フッ素は歯の表面のエナメル質を強化し、むし歯を予防する効果があります。特に生えたての歯はエナメル質が弱いため、歯みがき粉の量を守って使用しましょう。
■赤ちゃんの歯みがき習慣をつけるために
◎親子で一緒に歯みがき
毎日の生活習慣としての歯みがきは、親子で楽しく行うことが一番です。歯みがきの歌を歌ったり、絵本を読んだりして、楽しい時間を共有することで、歯みがきが自然と生活の一部になります。
◎まずはお口に触れることが大切
赤ちゃんの頃から歯みがきを嫌がらずに行うためには、まず赤ちゃんがお口やお口の周りに触れられることに慣れることが大切です。
日頃から頬を触ったり、唇に触れたりすることで少しずつ慣れていきます。
【まずは赤ちゃんとのスキンシップを楽しんでください】
赤ちゃんの歯みがきは、ガーゼを使ったケアから始まり、初めての歯が生えたら歯ブラシを使うというステップを踏むと良いでしょう。歯みがき粉の使用はうがいができるようになってから始め、フッ素入りのものを少量使うことが推奨されます。
当院は、口育士、日本離乳食・小児食育学会認定衛生士の資格を取得した歯科衛生士が在籍しています。赤ちゃんの歯みがきについて、お悩みや疑問点がある方は気兼ねなくご相談ください。